DPMO・シグマ水準計算ツール
ユニット数、1ユニットあたりの欠陥機会数、不良数から、DPO、DPMO、機会歩留まり、シグマ水準の参考値を計算します。 不良ppmだけでは欠陥機会の数を反映しにくい場合に、工程間の比較条件をそろえるための一次確認ページです。
シグマ水準は正規分布換算と1.5σシフトを前提にした参考値です。実際の工程評価では、欠陥機会の定義、集計期間、検査方法、測定条件をそろえて確認してください。
DPMO・シグマ水準の入力
計算結果
-
DPMOとシグマ水準の見方
DPMOは defects per million opportunities の略で、100万の欠陥機会あたりに何件の不良が観測されたかを表します。 検査数だけを見る不良ppmに対して、DPMOでは「1つのユニットに何個の欠陥機会があるか」を含めて比較できます。
シグマ水準の参考値は、DPOを正規分布の上側確率としてz値に換算し、必要に応じて1.5σシフトを足したものです。 1.5σシフト込みの値は長期ばらつきを見込む慣用的な参照であり、工程能力や実測分布そのものを証明する値ではありません。
使用式
- 総欠陥機会数 = ユニット数 × 1ユニットあたりの欠陥機会数
- DPO = 不良数 / 総欠陥機会数
- DPMO = DPO × 1,000,000
- 機会歩留まり = 1 - DPO
- シグマ水準 z(シフトなし) = 標準正規分布の逆累積確率 1 - DPO
- 1.5σシフト込みの参考値 = シグマ水準 z + 1.5
計算例
ユニット数50,000、1ユニットあたりの欠陥機会数4、不良数7の場合、総欠陥機会数は200,000です。 DPOは0.000035、DPMOは35.0、機会歩留まりは99.9965 %になります。 シグマ水準z(シフトなし)は約3.98、1.5σシフト込みの参考値は約5.48です。
不良数が0の場合はDPMOが0、機会歩留まりが100 %になります。ただしDPOが0の境界値では、シグマ水準を無限大のように扱わず、このページでは数値参照を表示しません。 反対に不良数が総欠陥機会数と同じ場合も境界値のため、シグマ水準の数値参照は表示しません。
不良ppm・信頼区間・能力指数との使い分け
- 不良ppmは、検査数と不良数から観測不良率をppmへ換算します。
- 不良率信頼区間は、観測された不良率の不確かさをWilson区間で確認します。
- 不良カテゴリParetoは、欠陥カテゴリ別の偏りと累積比率を確認します。
- DPMOは、1ユニット内に複数の欠陥機会がある工程を比較したいときに使いやすい指標です。
- Cp/Cpk/Ppkは、規格限界、平均値、標準偏差から工程能力を推定します。DPMOとは前提が異なります。
入力前の注意
- ユニット数と欠陥機会数は1以上、不良数は0以上の整数で入力してください。
- 不良数は総欠陥機会数以下にしてください。
- 欠陥機会の定義を変えるとDPMOは変わります。工程間で比較するときは、同じ数え方にそろえてください。
- 対象期間、対象ロット、検査方法、手直し品の扱いをそろえてから比較してください。
- このページの結果は一次確認用です。工程条件や現場データと合わせて確認してください。
FAQ
- DPMOと不良ppmは何が違いますか。
- 不良ppmは検査数に対する不良数を100万あたりで見ます。DPMOは総欠陥機会数に対する不良数を100万あたりで見るため、1ユニットに複数の確認項目がある場合に使いやすくなります。
- 1.5σシフト込みの参考値とは何ですか。
- 短期的なz値に1.5を足して、長期的なずれを見込む慣用的なシグマ水準として見る値です。前提を明記したうえで、工程比較の目安として扱ってください。
- 不良数が0ならシグマ水準は表示されますか。
- 表示しません。DPOが0の境界値では理論上の逆正規換算が無限大側になるため、このページでは「計算なし」として扱います。
- 欠陥機会数はどう決めればよいですか。
- 1ユニット内で不良が発生し得る確認項目を数えます。外観、寸法、機能などを混ぜる場合は、工程内で同じ定義を使い続けられるかを先に確認してください。