段取り替え・切替ロス計算ツール

段取り替えや品種切替の回数、1回あたりの時間、目標時間、サイクルタイムを入力して、計画生産時間のうちどれだけを段取り替えが使っているかを計算します。 あわせて、目標時間との差から回収時間と簡易的な能力影響を確認できます。

この計算は入力した期間と時間定義に基づく一次確認です。OEEの公式定義、人員配置、日程変更、納期回答、投資判断には使わないでください。

段取り替え条件の入力

計算結果

-

段取り替え時間割合と回収可能能力の見方

段取り替え時間割合は、入力した計画生産時間のうち、現在の段取り替え・切替に使われる時間の割合です。 割合が大きい場合でも、このページだけで改善優先度を決めるのではなく、停止、品質、製品ミックス、工程間の制約とあわせて確認してください。

回収可能能力は、現在の段取り替え時間と目標時間の差をサイクルタイムで割った簡易換算です。 実際の追加生産数を示すものではなく、段取り替え時間の影響を同じ単位で比較するための目安です。

使用式

  • 現在の段取り替え合計時間 = 段取り替え・切替回数 × 現在の段取り替え時間
  • 目標の段取り替え合計時間 = 段取り替え・切替回数 × 目標の段取り替え時間
  • 回収時間 = 現在の段取り替え合計時間 - 目標の段取り替え合計時間
  • 現在の段取り替え時間割合 = 現在の段取り替え合計時間 / 計画生産時間
  • 残り運転時間 = 計画生産時間 - 段取り替え合計時間
  • 能力 = 残り運転時間 / 生産サイクルタイム
  • 回収可能能力 = 回収時間 / 生産サイクルタイム

計算例

計画生産時間480 min、段取り替え・切替回数4回、現在の段取り替え時間35 min/回、目標の段取り替え時間20 min/回、 生産サイクルタイム0.5 min/個の場合、現在の段取り替え合計時間は140 min、目標の合計時間は80 minです。 回収時間は60 min、回収可能能力は120 個、現在の段取り替え時間割合は約29.2 %です。

入力値の注意点

  • 計画生産時間、段取り替え回数、サイクルタイムは同じ対象期間でそろえてください。
  • 段取り替え、品種切替、清掃、治具交換、確認作業をどこまで含めるかは現場の定義に合わせてください。
  • 小数の回数は、月間平均や期間平均などの代表値として扱う場合に使ってください。
  • 現在の段取り替え合計時間が計画生産時間以上になる入力は、残り運転時間が負になるため受け付けません。
  • このページでは短時間停止、速度低下、品質ロス、製品構成、並列設備、バッファ、作業者条件は計算に含めません。

FAQ

段取り替え時間はOEEの停止時間に含めるべきですか。
このページでは決めません。計画停止、段取り替え、設備停止をどう分類するかは現場のOEE定義に合わせてください。
回収可能能力が表示されれば、その分だけ生産数が増えますか。
増えるとは限りません。需要、製品ミックス、工程間制約、品質ロス、作業者条件、日程制約によって実際の生産数は変わります。
目標の段取り替え時間は達成可能と見てよいですか。
この計算は目標値との差を比較するだけです。達成可否は作業観察、治具、手順、教育、設備条件を別途確認してください。
ライン能力・ボトルネック計算との違いは何ですか。
ライン能力・ボトルネック計算は工程サイクルタイムから静的な制約工程を見ます。このページは、段取り替えで使われる時間が期間内の能力に与える影響を見ます。