バッチ・ロット処理能力計算ツール
対象時間、1ロット数量、ロットごとの処理時間、段取り・清掃時間から、完了可能ロット数とグロス可能数量を概算します。 任意で目標数量と歩留まり率を入れると、目標数量との差分や歩留まり調整後数量も同じ条件で確認できます。
このページは、バッチ工程やロット生産の入力条件をそろえるための一次チェックです。 納期、出荷、残業、人員配置、投資判断、スケジュールの確定には使わず、停止、品質ロス、検査待ち、前後工程制約を別途確認してください。
ロット処理条件の入力
計算結果
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このページで見ていること
ロット生産では、1個あたりのサイクルタイムだけではなく、ロット単位の処理時間、ロットごとの段取り・清掃、期間内に一度だけ発生する準備時間を分けて見る必要があります。 このページでは、一回準備後に残る有効時間を1ロットあたり所要時間で割り、完了できるロット数を整数で概算します。
完了可能ロット数が0になる場合でも、次の1ロットまでの不足時間を表示します。 目標数量を入れた場合は、目標数量をロットサイズで切り上げた目標ロット数と、そのロット数に必要な時間も表示します。
使用式
- 1ロットあたり所要時間 = 処理時間 + ロットごとの段取り・清掃時間
- 一回準備後の有効時間 = 対象時間 - 一回準備・終了処理時間
- 完了可能ロット数 = floor(一回準備後の有効時間 / 1ロットあたり所要時間)
- グロス可能数量 = 完了可能ロット数 × 1ロット数量
- 完了ロット後の残り時間 = 一回準備後の有効時間 - 完了可能ロット数 × 1ロットあたり所要時間
- 次の1ロットまでの不足時間 = 1ロットあたり所要時間 - 完了ロット後の残り時間
- 目標数量に必要なロット数 = ceil(目標数量 / 1ロット数量)
- 目標ロット数に必要な時間 = 一回準備・終了処理時間 + 目標数量に必要なロット数 × 1ロットあたり所要時間
計算例
対象時間480分、1ロット100個、処理時間45分/lot、ロットごとの段取り・清掃10分/lot、一回準備30分、目標数量800個の場合、 1ロットあたり所要時間は55分、一回準備後の有効時間は450分です。完了可能ロット数は8 lot、グロス可能数量は800個、完了ロット後の残り時間は10分、次の1ロットまでの不足時間は45分です。
対象時間420分、1ロット120個、処理時間50分/lot、ロットごとの段取り・清掃15分/lot、一回準備20分、目標数量900個、歩留まり率95%の場合、 完了可能ロット数は6 lot、グロス可能数量は720個、歩留まり調整後数量は684.0個です。目標数量との差分はグロスで-180個、歩留まり調整後では-216.0個になります。
入力値の注意点
- 対象時間、処理時間、段取り・清掃時間は、同じ対象期間と同じライン範囲でそろえてください。
- ロットサイズは整数で入力します。端数ロットを含める場合は、このページとは別に現場ルールを確認してください。
- 一回準備・終了処理時間は、対象時間より小さい値にしてください。
- 歩留まり率は0より大きく100以下で入力してください。空欄の場合、歩留まり調整後数量は表示しません。
- 停止、検査待ち、手直し、スクラップ、前後工程待ち、品種切替のばらつきは別途確認してください。
他の設備系計算との違い
タクト・サイクルタイム計算は、必要数量と時間から1個あたりの必要ペースを見るページです。 ライン能力・ボトルネック計算は、複数工程のサイクルタイムから静的なライン能力を見るページです。 このページは、ロット単位で完了できる回数と数量を概算するために使います。
段取り時間の改善余地を見たい場合は段取り替え・切替ロス計算、 途中実績から残りペースを見たい場合は生産達成率・必要ペース計算も確認してください。
FAQ
- ロットサイズを超えた端数分の時間はどう扱いますか。
- このページでは完了できたロットだけを数量に含めます。完了ロット後の残り時間と、次の1ロットまでの不足時間を別に表示します。
- 歩留まり率を入れると目標ロット数も変わりますか。
- 目標ロット数はグロス数量ベースで切り上げます。歩留まりを加味した必要投入数量は、製品仕様や不良の戻し方で変わるため、このページでは差分表示にとどめます。
- この結果だけで生産計画を決められますか。
- 決められません。入力値に基づく概算なので、停止、検査待ち、品質ロス、前後工程、在庫、優先順位、作業者条件を分けて確認してください。
- 一回準備時間とロットごとの段取り時間の違いは何ですか。
- 一回準備時間は期間内に一度だけ差し引く時間です。ロットごとの段取り時間は、完了するロット数に応じて毎回加算する時間です。