保全トラブル時に見る計算ページ
保全トラブルが起きたときに、MTBF、MTTR、停止時間、チョコ停、段取り替え、保全費/稼働時間、OEE、設備ロスパレートのどれを先に見るかを整理するページです。 故障記録、停止記録、OEE記録、保全費の表が別々にあるとき、同じ設備範囲と同じ期間で見比べる入口として使います。
このページは計算ページを選ぶためのガイドです。保全周期、予備品方針、設備更新、投資回収、ベンダー選定、要員配置の最終判断には使いません。 故障定義、修復完了の定義、停止分類、対象期間、現場記録をそろえてから各ページへ進んでください。
トラブルの見え方を分ける
| 見えている状態 | 先に確認する計算 | 分けて見るポイント |
|---|---|---|
| 故障回数が増えた | MTBF/MTTR | 稼働時間、故障回数、修復時間を同じ定義でそろえます。 |
| 復旧に時間がかかる | MTTR、停止時間損失 | 修復完了を、修理完了、再稼働、安定運転のどこで見るかを明記します。 |
| 小さな停止が多い | チョコ停 | 1回あたり時間、回数、対象期間をそろえ、長時間停止と分けます。 |
| 品種切替で止まる | 段取り替え | 計画された切替、清掃、確認待ちを突発故障と混ぜないようにします。 |
| 保全費が重い | 保全費/稼働時間 | 部品費、外注費、社内工数、点検費の範囲を記録します。 |
| OEEが下がった | OEE、設備ロス分析 | 可動率、性能稼働率、良品率のどこに変化が出たかを先に分けます。 |
| どのロスから見るか迷う | 設備ロスパレート | 時間ロスか損失額のどちらか一方にそろえて並べます。 |
同じトラブルでも分母を変えて見る
720 hの稼働中に故障6回、合計修復時間18 hなら、MTBFは120 h、MTTRは3 hです。 同じ設備で停止時間8 h、時間あたり損失額120,000 円/hと置くと、停止時間損失は960,000 円です。 さらに保全費1,200,000 円、稼働時間600 hなら、保全費/稼働時間は2,000 円/hです。
これらは同じ保全トラブルに見えても、故障頻度、復旧時間、停止時間の影響、費用強度という別の分母を見ています。 1つの値だけで結論にせず、設備KPI比較の見方や保全指標の見方で読み分けます。
確認前チェックリスト
- 対象設備、対象ライン、対象期間がそろっている。
- 故障、チョコ停、段取り替え、計画停止、待ち時間を分けている。
- MTBFとMTTRで使う故障回数、稼働時間、修復時間の定義がそろっている。
- 停止時間損失の単価が、売上、限界利益、内部評価額などのどれか明記されている。
- 保全費/稼働時間の費用範囲が、月次比較で同じになっている。
- OEEと保全記録で停止分類が違う場合は、違いをメモしている。
このページで決めないこと
予備品方針、設備更新、投資回収、ベンダー選定、要員配置、保全施策の採否は、このページの対象外です。 ここでは、入力済みデータをどの計算ページで確認するかを選ぶところまでを扱います。
関連する計算とガイド
FAQ
- MTBFが短い設備から先に見るべきですか。
- MTBFだけでは決めません。停止時間、MTTR、OEE、保全費/稼働時間、設備ロスパレートの並びを合わせて確認します。
- チョコ停と故障停止は同じ保全トラブルとして扱えますか。
- 同じ表に残すことはできますが、計算では分けます。チョコ停は短停止の回数と時間、MTBF/MTTRは故障回数と修復時間を見ます。
- 停止時間損失の金額が大きければ、設備更新の判断になりますか。
- このページでは判断しません。停止時間損失は入力した単価にもとづく概算であり、設備更新には別の条件整理が必要です。
- 予備品方針を決めるために使えますか。
- 予備品方針そのものは決めません。故障頻度、復旧時間、停止影響、保全費を分けて記録する入口として使ってください。