冷却塔運転費計算
冷却塔ファン、冷却水ポンプ、その他補機の電気代に、補給水費、ブロー排水費、薬剤費を加えて、 冷却塔まわりの年間運転費と費用内訳を概算します。 水量収支や薬注量を自動で決めるページではなく、既に分かっている運転条件を同じ年単位の費用にそろえるための計算ページです。
このページは概算・一次整理用です。実際の費用は、契約電力、デマンド料金、季節別単価、水道・工水・排水契約、 薬剤処方、ブロー制御、外気条件、運転スケジュール、設備状態により変わります。 省エネ効果や水処理条件を保証するものではありません。
このページで分かること
- 冷却塔ファン・冷却水ポンプなどの年間電力量と電気代を概算できます。
- 補給水量とブロー量から、補給水費・排水処理費を同じ年単位で整理できます。
- 薬剤使用量と薬剤単価から、年間薬剤費を概算できます。
- 電気代、水、排水、薬剤のどれが費用に効いているか、構成比で確認できます。
計算結果
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使用式
- 平均電力 [kW] = (冷却塔ファン入力電力 + 冷却水ポンプ入力電力 + その他補機入力電力) × 平均負荷率 / 100
- 年間電力量 [kWh/年] = 平均電力 [kW] × 年間運転時間 [h/年]
- 電気代 [円/年] = 年間電力量 [kWh/年] × 電力単価 [円/kWh]
- 補給水費 [円/年] = 補給水量 [m³/h] × 年間運転時間 [h/年] × 補給水単価 [円/m³]
- 排水処理費 [円/年] = ブロー量 [m³/h] × 年間運転時間 [h/年] × 排水処理単価 [円/m³]
- 薬剤費 [円/年] = 薬剤使用量 [L/h または kg/h] × 年間運転時間 [h/年] × 薬剤単価
- 年間運転費 [円/年] = 電気代 + 補給水費 + 排水処理費 + 薬剤費
入力値の注意点
- 入力電力は、軸動力ではなく電動機やインバータを含む消費側の入力電力にそろえると比較しやすくなります。
- 補給水量、ブロー量、薬剤使用量は、同じ運転期間の平均値にそろえてください。
- 補給水単価と排水処理単価は、契約や社内評価基準により異なります。水道、工水、井水、下水、処理水で単価を分けて確認してください。
- 薬剤単価は、製品単価、希釈後単価、有効成分単価を混同しないようにしてください。
- 基本料金、デマンド料金、保守費、清掃費、薬剤切替費、停止損失は含みません。
計算例
冷却塔ファン5 kW、冷却水ポンプ10 kW、平均負荷率80%、年間4,000 h、電力単価25円/kWh、 補給水2 m³/h・200円/m³、ブロー0.5 m³/h・150円/m³、薬剤0.2 L/h・500円/Lの場合、 平均電力は12 kW、年間電力量は48,000 kWh/年です。 電気代1,200,000円/年、補給水費1,600,000円/年、排水処理費300,000円/年、薬剤費400,000円/年となり、 年間運転費は3,500,000円/年です。
よくある間違い
- 冷却塔ファンの電気代だけを見て、冷却水ポンプや補給水・ブロー・薬剤費を見落とす。
- 補給水量とブロー量を別々の期間や別々の単位で入力してしまう。
- 薬剤のL単価とkg単価、有効成分単価を混同する。
- 電力量料金だけの概算を、請求額や総運転費の確定値として扱う。
- 濃縮倍率や薬注管理値を、費用だけで決めようとする。
FAQ
このページで冷却塔の最適運転条件を決められますか?
決められません。このページは既知の運転条件を年間費用にそろえる概算ページです。濃縮倍率、ブロー量、薬注条件、風量制御は、水質、設備仕様、安全、メーカー資料、管理基準を合わせて確認してください。
冷凍機の電気代も含めるべきですか?
冷却システム全体を見たい場合は、冷凍機、冷水ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔ファンを含めた冷却システム年間電気代計算も使ってください。このページは冷却塔まわりの水・薬剤費まで含めて見る位置づけです。
薬剤使用量が濃度管理から決まる場合はどうしますか?
先に冷却塔薬注量計算で処理水量と目標濃度から薬剤使用量を概算し、その結果をこのページの薬剤使用量に入力してください。
ブロー量や補給水量が分からない場合はどうしますか?
冷却塔補給水量計算や濃縮倍率・ブロー量計算で、蒸発量、濃縮倍率、飛散損失、その他損失を整理してから入力すると前提をそろえやすくなります。