蒸気漏れ損失・年間コスト計算

既知の漏れ蒸気量、運転時間、蒸気単価から、蒸気漏れによる損失蒸気量、損失熱量、年間コストを概算します。 修理やトラップ交換で漏れ量を削減できる場合の削減見込み額も確認できます。

このページで扱う範囲

このページは、現場点検や別途見積もりで得た「漏れ蒸気量」を入力して、損失額を概算するページです。 穴径、蒸気圧力、流出係数から漏れ量そのものを推算するページではありません。

実設備では、蒸気圧力、乾き度、トラップ形式、弁の開度、フラッシュ蒸気、間欠漏れ、保温状態により実際の損失が変わります。 修理判断では、安全手順、メーカー資料、実測値、設備停止可否も確認してください。





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蒸気単価は、社内で使う蒸気原価やボイラー燃料費から見積もった値を入力してください。 蒸気1kgあたりの評価熱量は、飽和蒸気の蒸発潜熱や社内の蒸気単価前提に合わせて調整します。

計算結果

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使用式

蒸気漏れ損失額:

Cost_loss = m_dot_leak × t × Unit_price

損失熱量:

Q_loss = m_dot_leak × t × h_steam

修理・改善による削減見込み額:

Savings = Cost_loss × reduction_rate

  • m_dot_leak: 漏れ蒸気量 [kg/h]
  • t: 対象期間の運転時間 [h]
  • Unit_price: 蒸気単価 [円/kg]
  • h_steam: 蒸気1kgあたりの評価熱量 [J/kg]

入力で迷いやすい点

  • 漏れ蒸気量は、実測値、トラップ診断結果、保全見積もりなどで得た値を入力します。穴径からの推算は、このページの対象外です。
  • 運転時間は、漏れが発生している期間の稼働時間を入力します。連続漏れと間欠漏れでは年間損失が大きく変わります。
  • 蒸気単価は、燃料費、水処理、ブロー、ボイラー効率を含めた社内基準があれば、その値にそろえると比較しやすくなります。
  • 削減率は、修理後に漏れ量がどれだけ減るかの見込みです。完全に止まる前提にせず、バイパス弁や他トラップからの漏れも分けて確認してください。

FAQ

穴径や弁のすき間から蒸気漏れ量を計算できますか?

このページでは扱いません。穴径からの推算には、上流圧力、下流圧力、流出係数、乾き度、チョーク流れの有無などが必要で、単純な概算では大きく外れることがあります。

蒸気単価は何を入力すればよいですか?

社内で管理している蒸気原価があれば、その値を使うのが実務上は分かりやすいです。ない場合は、ボイラー燃料費、ボイラー効率、水処理費、ブロー損失などを別途整理して概算してください。

蒸気1kgあたりの評価熱量は何を使えばよいですか?

凝縮して使う蒸気のロスを見る場合は、飽和蒸気の蒸発潜熱を目安にすることが多いです。圧力や乾き度、過熱度、社内の蒸気単価前提に合わせて入力値を調整してください。

蒸気トラップの吹き放しにも使えますか?

吹き放しによる漏れ蒸気量が分かっている場合は使えます。ただし、フラッシュ蒸気や正常な間欠排出を漏れと混同しないよう、温度、音、前後圧、排出周期を合わせて確認してください。

修理費や投資回収年数も計算できますか?

このページでは、蒸気漏れによる損失額と削減見込み額までを対象にしています。投資回収年数を見る場合は、修理費、停止損失、保守費、再発リスクも別途確認してください。